酒飲みのための12ヵ月の歳時記
未だコロナ禍の影響で外出も控え、唯一の趣味的な旅行もままならない日々、楽しみといえば近場の散歩か家での晩餐となると、一人飲みも翌日のことを気にせず大いに飲んで食べてを愉しみたくなる。
とはいえそこは小市民なので、毎週のように開催するのも懐具合が気になって気が引けるし、哀しいかなこの年になると年々お酒も弱くなって昔のように毎日のようにたくさん飲むと身体が悲鳴をあげる始末。
日々は少量の晩酌を愉しむとして、それならば月に1度のおひとり様大宴会をしても良いんじゃないかと思う今日この頃。
毎月の自分へのお疲れ様会ということで、どうせならば四季折々の風情も感じつつ五感で愉しむ自分なりの祭事にしたい。
…ということで、おひとり様の楽しみに、酒飲みのための12ヵ月の歳時を企画してみた。
3月:年度末お疲れ様でした!の慰労会
4月:さくら祭りで春の訪れを祝う会
5月:端午の節句に新緑を愛でながら口福を噛みしめる会
6月:梅雨の最中にしとどに降る雨に盃を重ねる会
7月:夏バテ防止のお肉フェスティバル
8月:夏真っ盛り!涼を取り込む夏野菜フェスティバル
9月:光物で残暑乗り切る
10月:ハロウィンのかぼちゃ祭り
11月:紅葉狩りで疲れた体に秋の味覚祭り
12月:クリスマスのオーブン料理で暖を取る会
1月:新年を祝し3連チャン祝賀会
2月:寒さを忘れて鍋パーティ
■3月:年度末お疲れ様でした!の慰労会
思い立ったが吉日…ということで、今月早速実施するための言い訳として3月から企画。
3月はなんといっても自分的には仕事が年度末で多忙となり、しかも新年度に向けての人事やらなんやらで会社の人間関係もピリつく季節なので、精神的疲労が大きい。
そんな自分を労わるためのひとり宴会で思う存分、飲みまくりたい。
この日は自分をとことん甘やかす日として、自炊もしない!!
フルボトルのスパークリングワイン片手にカロリー無視で選んだお惣菜に囲まれて金曜の夜を過ごして、今年度、仕事であった嫌な事に対してくだまきまくりの一夜にして、爆睡してすべてを忘れようではないか。
■4月:さくら祭りで春の訪れを祝う会
やはりこの季節は桜!
冬の寒さが和らぎコートがなくても良いくらいの暖かな日差しに身も心も雪解け気分になるのが4月。
となれば、ここは奮発して花屋で桜の枝を一振り買って、リビングでひとり花見と洒落込みたい。
日の沈みかける夕暮れ時から開催したいので、土曜開催にしよう。
ほんのり苦味が旨味の春野菜を主とした料理を昼から作り、キンキンに冷えた白ワインと一緒に春の味覚を味わいたい。
いやいや、スパークリングワインとイチゴに軽いツマミのアフタヌーンティーならぬアフタヌーンワインも捨てがたい。
いっそこの日はもう三時のおやつ代りにベランダから桜を眺めつつスパークリングワインとイチゴを愉しんで後、夕暮れから春野菜と白ワインのコンボにしちゃおう♪
■5月:端午の節句に新緑を愛でながら口福を噛みしめる会
目に青葉、口には日本酒、鼻をつくのは炙り香ばし初鰹
…ということで、辛口の日本酒と炙り初鰹をメインに、クレソンやルッコラの瑞々しい葉野菜のサラダを愉しみたい。
今年はゴールデンウイークは有給も取得して10日くらいガッツリ休みたいので、その内の1日は家での宴会として、旅行はまだ無理でもできればもう1日は外出してちょっとお高めのイタリアンか和食のお店で寛ぎたい。
その頃にはコロナも収束の兆しが見えていることを切に願う。
■6月:梅雨の最中にしとどに降る雨に盃を重ねる会
梅雨の季節、湿度が高まり不快指数も急上昇…という時期、雨で外にでるテンションもだだ下がることこの上ない。であれば家の窓からしとどに降る雨を眺めながら冷えた白ワインと手軽につまめるオードブルで雨の日の昼下がりを愉しもうではないか。
チーズやサーモン、生ハム、オリーブ、ゆでタマゴなどで数種類のカナッペを作ってみよう。
アフタヌーンティー用に買った2段のお皿にカナッペを並べてみたら可愛いかも。
■7月:夏バテ防止のお肉フェスティバル
ここ何年か7月下旬は急激に暑くなって寝苦しくなる日々といのがある意味恒例行事となっている。
寝不足で気分も体力だだ下がるこの時期、やっぱりスタミナ取らないと!
ということでお肉フェスティバル開催♪
焼肉も良いけど、がっつりステーキも良いなぁ。そして片手にはもちろんビール!!
日が沈み始めた頃にベランダで夏の宵の口を眺めながらビールを嗜み、その後は部屋に戻ってがっつりお肉を食べるコースにしよう。
■8月:夏真っ盛り!涼を取り込む夏野菜フェスティバル
この頃は東京オリンピックも開催されているのだろうか…。
インドア派でスポーツにはあまりご縁のない身なので、たぶんがっつりオリンピック観戦という気分にもなっていないような気もするが、代わりに冷蔵庫にビールをたくさん冷やしておいて、サラダやラタトゥイユで大量の野菜を味わいながら、フルマラソンばりの長時間飲み会をしようではないか。
■9月:光り物で残暑乗り切れ!シルバーウィーク
重陽の季節ということで菊を愛でつつ日本酒を嗜むのもおつなものだが、実際のところ9月は残暑厳しくやっぱり夏バテになっている時期でもある。
となれば体力も落ち込んでいるシルバーウィーク、寿司ネタで光り物と呼ばれるサバやアジ、コハダの刺身で辛口の日本酒もたまらん。もしくは脂の乗ったサンマに刻んだ大根を添え、ビールと一緒に味わうのもたまらん。
いつもはついついお肉ばかり食べているので、この回はお魚天国回でいこうではないか。
■10月:ハロウィンのかぼちゃ祭り
10年ほど前までは日本人の大半が「ハロウィン何それ?」だったものだが、気づけば今や10月となればハロウィンだよね!という世間の風潮に世の流れと日本人の宗派関係なく楽しいことを積極的に取り込む度量の広さに国民性とは何ぞやと考えなくもないものだが、かくいう私も今や10月となればハロウィン!と部屋の中を飾りつける始末。であればやはり今年の10月もハロウィンを全力で愉しもうではないか。
カボチャとチーズのグラタンにカボチャサラダにカボチャプリンのトリプル攻撃を、ちょっとフルーティーな白ワインで軽やかに受けて立とうではないか。
コスプレをする気はないが、すでにもう40代のおひとり様の気ままな暮らしで世間と乖離しつつあり魔女化している今日この頃なのでコスプレするまでもない。
■11月:紅葉狩りで疲れた体に秋の味覚祭り
今年ぜひやってみたいのが、秋晴れの週末、数時間かけての多摩湖のまわりを長距離ウォーキングしながらの紅葉狩り。
昨年は微妙にタイミグがズレて紅葉前の散策だったので、今年はもっと紅葉を愉しみたい。
その後は温泉の素を入れたお風呂で十分に温まってから、キノコや栗、ナス、鮭など秋の味覚をふんだんに使った料理で宴会を愉しみたい。
和食中心で辛口の日本酒に合わせるもよし、イタリアンやフレンチ中心で白ワインやスパークリングワインと合わせるもよし。
長距離ウォーキングで疲れた体に沁みることこの上ない夜となるに違いない。
■12月:クリスマスのオーブン料理で暖を取る会
やはりこの時期は世間もクリスマスモード一色なので、おひとり様な私も乗っかろうではないか。
むしろ今年は全力で楽しみたい。
部屋の装飾も11月からクリスマスモード全開にしてみたいし、クリスマスにはローストチキンなどのオーブン料理に挑戦したい。自分へのクリスマスプレゼントとしてちょっとお高いワインを奮発しちゃおうかな♪
■1月:新年を祝し3連チャン祝賀会
今度のお正月はコロナも収束した未来であって欲しい。
実家に帰って久しぶりに実家の両親や親族交えて三箇日は連日連夜の飲み会に興じたい。
リアルで会える幸せを嚙みしめながら味わうお酒と正月料理は五臓六腑に幸せを染み渡らせるに違いない。
■2月:寒さを忘れて鍋パーティ
寒さ厳しい2月。部屋を暖房で十分に温めた中で、熱々の鍋と日本酒か白ワインでキリッと決めたい。
海鮮鍋も良いし、豚肉と白菜鍋もこの季節には合う。または煮込んでホロホロになった大根が美味しいおでんも魅力的。
コタツでお酒飲みつつ食べる鍋はどうしてこんなに美味しいのかしらと自問自答しながら冬の夜長を過ごしたい。
…ということで、毎月の楽しみも設定できたので、なんだか今年も楽しく過ごせそうな気持になってきた。
できればコロナも落ち着いて、マイ設定の歳時記のいくつかは友人・知人や親族といった、おひとり様ではない形で開催できるとさらに楽しそうなのだが、それはまぁタイミング次第ということで、まずはひとりでも十二分に楽しんでみようではないか。
そして、月に1度は大酒飲みの日を設定することで、平日はお酒は控えつつ週末ちょっと飲んじゃおくらいでいけると心身ともに良いのだが…。
ひとまずは今月より実践あるのみ♪♪