nanami-JP’s blog

40代おひとり様の日々のささやかな幸せ探し。日々の楽しみや旅行記などを徒然に。

40代おひとり様の超初心者海外旅行【イタリア1日目】

■1日目:いざ出発! そして初めてのイタリア上陸。

 

 出発当日、飛行機は13時15分に成田から出立ということで、京成スカイライナーのお世話になって、出発約3時間前に到着。

 久しぶりの成田空港。

 しかも添乗員さんもいないまるっきりの1人で飛行機に乗るなんて初めてである。

 取りあえずアリタリア航空のマークがあるカウンターへ向かい、エクスペディアで予約した内容が印刷された紙とパスポート、スーツケースをおもむろに無言で差し出してみた。

 運よく日本人スタッフの方だったので、アルカイックスマイルでそのまま受け取ってチェックしていただき、スーツケースに搭乗する便の輪っか状のシールを取り付けてくれたかと思ったら、あれよあれよとスーツケースはカウンターの奥に飲み込まれていってしまった。家を出発する時点で機内用の荷物をサブバッグに詰めておいて良かった…。

 土曜日の昼間であったが空港は意外とすいていて、あっと言う間に手続き終了。

 あとは表示された時間までに手荷物検査等をして搭乗ゲートに行けば良いらしい。

 あれ?以外と簡単じゃん!? あとは出国ゲートをくぐって手荷物検査を終えちゃえば楽勝だよね!と思って、コーヒーとホットドッグで軽く昼食を摂りながらのんびりしていたのだが、実はその時点で5ステップある手続きのまだ1つめしかクリアしていなかったのだった。空港ダンジョンの入り口に立ったばかりだったとは…恐るべし(己の呑気さが)。慌ててほかの搭乗客の様子をまねながら手続きに勤しむのであった。


<搭乗のための5ステップ>

① チェックイン

…機内に持ち込まないスーツケース等はサイズと重さ制限があることを知る。8日間にしては小ぶりなスーツケースだったため、制限を自覚する前にOKをもらう。

② セキュリティチェック

…液体は1個100ml以下ということで飲み水が入ったペットボトルを慌てて飲みきって捨てることに。

③ 税関検査

…東京で買ったプチプラグッズと現金数万円しか持っていなかったので申請いらず

④ 出国審査

…人の波に流されるまま、ひきつったスマイルでパスポートと搭乗券を差し出し無事に通過。

⑤ 搭乗

…30分前には搭乗券に記載された搭乗ゲートに向かうことが望ましいのだが、成田空港の搭乗ゲートは46ゲートもあるらしい!故にロビーは超長い!しかも長いロビーの各所に飲食店や売店があった。各種手続きがすんでから、搭乗ゲート近くの店で昼食を摂れば良かったのだと気付く。

 

 日本という事で各所の日本語表示に助けられながら、なんとか搭乗。 無事に日本を出立することができたのだった。
 飛行機の席は一番後列の窓際。「わ~い!窓際!しかも壁にもたれて眠れるじゃん」と思ったのは最初だけ。一番後ろの席ということは、食事は「イタリアンorジャパニーズ」と聞かれる以前に余った和食を強制的に与えられる始末。さらに、エコノミー席の窓際は3列なのでトイレに行くには横に座っている2名を乗り越えるか、頼み込んで席を立ってもらわねば通路に出られない。しかも隣に座ったのは社会人数年目でアパレル業界で働いてるっぽいキラキラ女子2名。ヤダ怖い。 お話するなんて難易度高い。日本人CAにも無駄に舌を巻いた発音で「beer」「wine」と英単語を連発することで国籍不詳を偽装してみたり、ず~っとイヤホンで映画を観るか音楽を聴いて長時間フライトをやり過ごしたのだった。結果、トイレには隣のキラキラ女子が席を立った時に、そそくさと一緒について行った1回のみだった。


 そんなこんなで、なんとか無事にイタリアはローマに到着! 

 

 ダビンチ空港に降り立ったのは19時30分頃だったが、白夜の影響か全然明るい。夕方くらいの感覚で余計に時間の感覚が狂う。

 まぁでも、空港からテルミニ駅に向かう最中も空が明るいおかげで怖さが無いのは良かった。

 空港からテルミニ駅は特急の直通列車“レオナルドエクスプレス”が走っている。

 14€と少々高いが、席はゆったりして乗客は空港利用者のみという安全性が心強い。 成田から東京に向かう成田エクスプレスや京成スカイライナーみたいなもんだろうというおおざっぱな解釈でチケットを購入。 ちなみに自動券売機でチケットを購入後、ホーム直前にある小さなポストのような、歩道橋の信号のような黄色い箱にチケットを差し込んで打刻しないと罰金を取られるそうなので要注意。

 

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 電車では窓際を確保し、初めてのイタリアの風景に心躍らせているうちに、あっと言う間にテルミニ駅に到着。

 

 翌日朝には同じテルミニ駅からフィレンツェに向かうため、ホテルは駅から約5分の“ウェルカム ピラム ホテル”にしたので、スリが多いと言われている駅構内さえ脱出すれば今日のミッションはほぼ完了!とばかりに、めっちゃ足早でホテルへGO。

 グーグルマップ君の経路とストリートビューで事前に予習していたおかげで、ホテルにもスムーズに到着することができた。 はじめての海外一人旅ながら思った以上にスムーズにホテルまで到着でき、ほっと一息ついたものの、ここで思わぬトラップ。

 なんとかチェックインするも、カードキーをかざしてもホテルの部屋のドアが開かない! 

 一体どういうこと?!

 ロビーにいたホテルスタッフの兄ちゃんに身振り手振りで「ドア・ノー・オープン」と文法どころか単語もめちゃめちゃな赤ちゃん英語で訴えてみたら、なんとか通じてドアを調べてくれた。…と、スムーズに開くではないか!

 どういうこと?

 狐につままれた気分でホテルマンを見送り、自分でもう一度開けてみようとしたが……開かない。一体どんな呪文が必要なんだよ!! と若干キレそうになりながら(いや正直な話、少しキレてた)、今一度ホテルマンに「プリーズ」を連呼して開けてもらい、無事に部屋に入れたのだった。

 

 その後に気付いたのだが、ローマのホテルはカギをかざしてロックを解除したら、ドアノブをひねるのではなく、ただ押すだけ…という仕様だった。

 まさに「左手は添えるだけ」状態である。これぞ文化の違いなのだと、しょっぱなから洗礼を受けるのだった。 

 ドア事件ですっかり気力がなくなった私は当然食欲も無く、イタリア第1日目は、大丈夫、旅の本番は明日から…!と自分自身を慰めながら、夕食も摂らずに早々に就寝についたのだった(機内食のライトミールでそこそこお腹いっぱいだっただけ)。

 

※ポイント

飛行機の搭乗口までは5つのステップと長い通路でさながらダンジョン。

上級者は事前に座席を調整できるらしいが、初心者は与えられた席をただただ享受することで、物事の包容力が養われる。

 グーグル君のストリートビューは、初めて訪れる場所の感動が少し薄れるものの、ホテルの外観や両隣の建物を事前にチェックできるので、現地でホテルを見つける手がかりになるのでおススメ!

 ローマのホテルのドアノブはひねるものではない!添えて押すだけ!!