nanami-JP’s blog

40代おひとり様の日々のささやかな幸せ探し。日々の楽しみや旅行記などを徒然に。

40代おひとり様の超初心者海外旅行【準備編①】

はじめに


 30代~40代前半、仕事にまい進して「趣味は仕事」とのたまっていた身に、突如降って沸いた部署移動。異動先は働き方改革最先端な定時帰り&休日はプライベート優先な超ホワイト部署だった。
 人間関係も良好で、定時帰りによる自炊率UPと睡眠時間確保でしっかり休養が取れ体調も万全。そんな理想的な職場環境の中で、私は一人途方に暮れていた。
 無駄に有り余る体力! 趣味だった仕事のカロリーダウン(いやむしろ年齢的にはかなり適正量になったのだが)により、かつて残業にあてていた月数十時間と休日がすっぽりまるまるプライベード時間になってしまったのだ。

 

 この時間どうする? …どう使えばよい?

 

 40代半ばでおひとり様の人生。パートナーもいなければ恋人候補になるような相手との出会いも無い。数少ない友人と会うのも1~2か月に1回くらい。実家の両親とは年2回くらいと人間関係がかなり希薄なまま独身ライフを構築しきった今、新しい友達を作るノウハウなんぞ持ってやいないし、趣味と呼べるものなど無い。

 一年365日のうち休祝日が約125日(2018年時)とすると、休日を一人で過ごすのはおよそ115日。約1/3。なんとそんなにも完全おひとり様な日を過ごすことになるのだ。
そんな私はある休日、新宿のとある片隅の飲み屋でハッピーアワーで半額ラッキー♪なビールを飲みながらふと思ってしまった。

 

――休日に一人あてもなく街をさすらう姿は旅人のごとし

 

 だったら、近場の新宿じゃなくて本当に旅に出ちゃおう! 若い頃に憧れていたヨーロッパ諸国に行っちゃえばいいじゃん!
 そんな思い付きで、本当に行っちゃいました、おひとり様な超初心者海外旅行。

 

 気分はまるで冒険の書を得た勇者のよう。
 一人旅を選んだ手前、頼れる仲間は一人もいない。装備だって布の服と棍棒レベルのユニクロ上下と19年前に買ったボロいスーツケースのみ。海外の一人旅の知識は“エクスペディア”という呪文のみのレベル1。とはいえ、目指すヨーロッパ諸国は、外務省が「日本と同じくらい安全だよ、大丈夫だよ」と認定している世界治安ランキング上位の国が多数という情報が、勇者が制覇済みのエリアのような安心感で、私の背中をグッと押してくれた(実際、魔王はいないが小悪党はいるけれど!まぁ、そういう意味では日本も同じだし)。


そして、通行手形となるパスポート片手に、いざ私だけの冒険の旅へ…!

 


●準備段階その① 団体旅行にするか個人旅行にするか

 そもそも、なんでそんな超初心者が突然一人旅? 団体旅行にしないの? と思われるだろう。(実際、職場でも言われた)
 確かにツアーにすれば飛行機やホテルの手配、場合によっては空港からホテルまでの送迎だってやってくれる。断然楽だしお得な事も多い。…のだが、40半ばになるまでおひとり様を貫いてきた弊害があった。私は団体行動というものを学生時代以降、ほとんどやったことがない。2泊以上の旅行だと20数年の間で片手の指で足りる…。仕事はもちろん多数のメンバーと共同作業ではあったが、目標達成に向けてベクトルがはっきりしているから、自分の個は最小限で済んだし、平日は毎日8~10時間を共に過ごすといえども、残り時間は自分で好き勝手できることでストレスを減らし、そして休日は一人で過ごすことで魂の安寧を得て生きながらえてきたのだ。要は孤独遺伝子を保有したコミュ症なのである。それが、24時間×数日をずっと誰かと一緒に行動しなければならないだと?! しかも食事時は友人や家族、カップルで和気あいあいの団体席の中で、一人ポツンと佇めと? 人は一人だから孤独なのではない、多数の他人との共存の中に在って孤独を感じるものなのだ。一人の侘しさは楽しめるが他者共存の中での孤独には耐えられない!……と、完全な思い込みで、一人旅一択だった。


 後でわかった事だが、ツアーも24時間フルタイムで行動を共にするものから、飛行機や電車、バスの長距離移動&ホテルは一緒でも現地は完全フリータイムと、実に選択肢は幅広いらしい。ホテルも超高級なところを選ばなければ(むしろそんな余裕は無い)日本人が宿泊しやすいホテルを選んでくれるし、国によっては交通が不便なところはチャーターした団体用バスで移動した方が効率の良いことも多い。食事だって味にそこまでこだわらなければ、お店が決まっていた方が断然楽なのである(食事は第2回目の旅行でかなり実感した)。
 それすらも分からない超初心者の私には、数年前、国内外の飛行機やホテルが予約できると友達に教えてもらった“エクスペディア”しか術がなかった。
 やはり情報収集は大切である。

 

※ポイント
おひとり様は個人旅行の方が自由度も効いて断然おすすめだが、手続きの煩雑さ解消や旅行先のコンディション、目的によっては団体旅行のなるたけ自由時間が多いものを活用するのも有効である。