無我の境地のはずが雑念だらけの週末ウォーキング
今週のお題「サボる」
平日すごく忙しい訳でもないけれど、精神的にやる気がまったく出なくて最低限の業務で精一杯な平日。ややもすると心はどこか違う世界についつい飛んでいっちゃいそうな、足元フワついた日々だったせいか、なんだか無性にダルイ。
何もしたくない~もうどうにでもなれ~と、やや捨て鉢な気持ちで、土曜日は大半を寝てすごしてしまった。家事もサボりまくりで買い出しもせず冷蔵庫にあるものだけでとりあえず一日をしのいで、夜も早めにベッドに入ってスマホをだらだら見てるうちに寝落ち…というなんとも人生サボリまくりな一日で終わってしまった土曜日。
爆睡しまくったせいか、日曜は私的には休日にしては珍しく早起きな9時起床。
午前中のんべんだらりんと数時間すごしても、午後半日がありあまっている。
特になんの予定もない日曜の午後、はてさて何をしようかと思うものの、コロナの影響で旅には行けないし、街に出る気力も全くない。近隣住宅街を散策してちょっとしたカフェで午後のおやつ…という気分にもならず。天気も微妙な曇り空となれば未知なる場所へ探検!という気分にも全然ならない。テンションまったく上がらない。
とにかく人気のないところでブラブラしたい…という曖昧な気持ちで、そうだ、多摩湖でも散策するかと、ほぼノープランでぶらりお散歩へ。
天気が良ければ多摩湖の先の狭山湖まで行って、トトロの森で憩いのひと時という手もあったのだが、曇り空では全然テンションあがらず。しかも夏の森は恐ろしいほどの蚊がいるのだ。なので今回は森には入らず多摩湖の自転車歩行者道をただぐるりと歩くことに。
延々と続く遊歩道をひとり黙々と歩けば無我の境地になるに違いない…と思いきや、ブラブラ歩いていると湧いてくるは沸いてくるは様々な雑念。
景色もながら見しつつも、曇天の中ではせっかくの美しい自然の風景も曖昧な景色となってしまい、写真を撮る気力もあまり湧かないので、どうしても自然を満喫というよりかは脳内会議がメインに。
仕事の細々した案件を徒然なるままに思い出しては、あ、あの時こうしたらよかったかも、今度はこうしようか…と当時の自分とはまた違った視点で向き合うことができ、仕事でのちょっとした行き違いや思い違いも、まぁ誰が悪い訳でもなくタイミングの問題だし仕方ないよね☆と割り切る心境に至ったのだった。
…なるほど、座禅ではないけれど、半ば無意識に歩くことでむしろ瞑想に近いモードになるのか。
なんと気づけば、途中、細々と水分補給の休憩を取りつつも、約2時間半くらいかけて多摩湖半周していたのだった。
依然は半周どころか4分の1周くらい、3~4キロがせいぜいで、半周コースの場合はメットライフドームから西武鉄道でショーカットしていたものだが、いまはなんとか半周なら歩けるようになったのだから、身体の鍛錬も自然とできているということかもしれない。
運動嫌いでたいした運動もせず、ややもすると一日ソファーとベッドの上でゴロゴロしているような自堕落な私でも、近隣に何もないという半ば強制的な隔離環境となれば歩かざるをえない訳で、気づかないうちに1キロが3キロになり、3キロが7キロへと強靭な脚力が鍛えられたのかと思うと得した気分になって、なんだか嬉しい。
そして汗だくになって帰ってきてから入るお風呂が最高に気持ち良い…!
普段はシャワー派なのだが、ウォーキングの後はやっぱり浴槽にお湯をはってお気に入りの入浴剤を入れた温泉気分なお風呂に限る。
日帰り温泉も良いのだけれど、夏場は日帰り温泉の帰途でまた汗だくになってしまうので、やっぱり最終ゴールのお家についてから、のんびるゆったり気兼ねなくお風呂に入ってさっぱりできるのが至福。
さらにさらにこの後はキンキンに冷えたビールも待っているのである♪
気づけば平日の仕事のモヤモヤも汗と一緒にすっかりデトックスされ、気分はビールに全集中!
…とまぁ、実に人間としてシンプルなことことのうえない境地がなんとも楽ちんなのだ。
特にこれといったこともない週末ではあるけれど、この何もない中での気ままにのんびりできるのが寧ろ最高の贅沢なのかもしれない。